京都に住んでいた私がおすすめする、京都で訪れるべき20の寺社
2015/10/25
紅葉シーズンには京都へ行かれる方も多いことと思います。
先日こんな記事を書きました。
秋こそ行きたい!京都をこよなく愛する僕が紅葉の京都の魅力を紹介
さて、限りある時間の中で全ての寺社仏閣、紅葉スポットを回ることは無理だと思います。
そこで今回は、数ある寺社の中から僕が厳選したものを紹介したいと思います。
京都で訪れるべき20の寺社
1. 建仁寺
建仁寺は僕が京都で一番好きな寺です。
京都最古の禅寺で、境内も広いです。中でも潮音庭と呼ばれる中庭は非常に涼しげで、季節ごとにまるで絵画のような異なる風景が楽しめるのでお気に入りです。
紅葉時が人気なようですが、意外とおすすめな季節が新緑の時期。少し暑くなり始めた季節に緑を見ながら休むのが極上の一時ですね。勿論、京都で一番素晴らしい双龍図と呼ばれる大迫力の天井画を眺めるのも忘れないように。
2. 三千院
三千院は京都市の中心部からは少し離れた場所にあり、アクセスしづらいですが是非とも訪れて欲しいです。
季節による景観の変化は勿論、建物自体の作りも素晴らしく歩いていて非常に楽しい寺です。境内にはわらべ地蔵という可愛らしい地蔵がいて、写真スポットになっています。
また、三千院は大原という京野菜が有名な地区にあるので、寺の付近を歩けばどこか懐かしい感じのする直売スタイルの店をチラホラ目にする事ができ、田舎の風情を感じることができます。
近隣には寂光院という寺もあり、ここも紅葉時は特に素晴らしいので是非三千院とセットで訪れたいですね。
3. 祇王寺
嵐山には数多くの寺社があり、どれも非常に素晴らしいです。そんな良寺ひしめく嵐山地区の中でもイチオシなのが祇王寺です。
この寺が素晴らしいのは苔。境内に入った瞬間から一面の緑に覆われ圧倒されます。苔を芸術の域まで持っていく日本人の芸術的センスは世界でも評価されているみたいですね。
嵐山は地区としてもかなり見応えがあって人気の観光地なので、特定の寺だけというよりは全体としての雰囲気を味わうことをおすすめします。
4. 無鄰菴
寺社仏閣ではなくて庭園なんだけれど、おすすめしたいのが無鄰菴です。
紅葉時は驚くほど絵になる庭園で、観光客もそこまで多くない、まさに穴場スポットです。
こじんまりとしているので一周するのに時間もかからず、飽きずに楽しむことができるのがいいところ。歩いた後は美しい庭園を見ながら抹茶でもしばいてみてはどうでしょう。
5. 愛宕念仏寺
嵯峨嵐山地区を北上していった不気味な山の中にあるのが愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)です。
この寺には無数の地蔵が並んでおり、暗い時に一人で行くのはかなり怖いと思います。それもそのはず。ここから目と鼻の先にある清崎トンネルは心霊スポットとしても有名です。悪いことは言わないから明るいうちに行きましょう。
ともかく、珍スポットとも呼べるような愛宕念仏寺の不思議な光景は一見の価値ありです。愛宕念仏寺に行く途中の道は「嵯峨鳥居本伝統的建造物群保存地区」と言って雰囲気がいいので、街歩きが捗ることと思います。
6. 蓮華寺
有名な三千院までの道中にあり、アクセスも良くないのでついつい見落としがちなのが蓮華寺。
このお寺、京都でも屈指の紅葉がきれいな寺だと思います。一面に色づいた紅葉と庭園との相性は抜群で、あまり人に教えたくないスポットです。ツアー客に出くわさない限り、そこまで混むこともないので思う存分に紅葉を堪能できると思いますよ。
7. 詩仙堂
詩仙堂も寺社では無いですが訪れるべき場所のひとつです。
庭園が小奇麗に手入れされており上品な雰囲気を醸し出している。特におすすめなのは5月のツツジが咲く季節。緑の中に色とりどりのツツジが咲いている姿の美しさたるや、時を忘れてしまうほどです。町の中心部からはバスで行けるので是非行ってみて欲しいです。
8. 龍安寺
京都随一の石庭といえばここを思い浮かべるという人も多いと思います。
石庭のある寺は他にもあるが、有名なだけあって竜安寺の石庭は圧倒的に完成度が高いです。15個の石を一度に見ることは出来ないことでも有名な庭に思いを馳せてみるといいでしょう。
外国人観光客も多く常に観光客で溢れていますが、朝一で急げば誰も居ない石庭を独り占めできるかもしれないですね。
9. 等持院
竜安寺近くにあって忘れがちなのがここ等持院。
足利家の菩提寺で、大きな椿の木が目印です。中にはインパクト大な達磨法師の絵がある他にも、非常に美しい庭園が広がっています。観光客もそんなに多くないので足を崩してのんびり庭園を眺めるといいと思います。
10. 源光庵
源光庵は北部の鷹峯にある、最近人気急上昇中のスポット。
丸型の悟りの窓と、四角型の迷いの窓から見える絵画のような景色が何とも風流であり、死ぬまでに一度は見るべきです。
最近はマナーの悪い観光客が増加したため、紅葉時は内部の撮影を禁止するようになってしまいました。カメラ好きの人たちには節度のある行動を心がけてもらいたいものです。
11. 青蓮院門跡
東山地区にある青蓮院門跡も忘れちゃいけません。
清水寺などの有名所が近くにあるので影に隠れがちですが、青蓮院の夜間ライトアップは数あるライトアップの中でもダントツに感動します。青を基調とした無数のライトを見ているとまるで自分が宇宙の中を彷徨っているかのような、浮世離れした感覚に陥ってしまいます。
普通の季節限定のライトアップに飽きてきた人にはここをおすすめします。
12. 三室戸寺
梅雨の季節は三室戸寺に行くのがおすすめです。
ここには大きなあじさい庭園があり、雨でも十分に楽しむことができると思います。また、あじさいだけでなく綺麗なツツジが見られる寺としても有名です。
京都市内ではなく、南部の宇治市にあるので、平等院などにも歩いてアクセスできます。宇治観光では絶対に外すことの出来ないスポットです。
13. 仁和寺
仁和寺は竜安寺の近くにある、非常に敷地面積の大きなお寺です。
庭園の美しさもさることながら、春には御室桜と呼ばれる一面の桜畑が広がり、言葉を失います。
境内は広いので、焦ること無く半日ぐらい使うつもりで観光することをおすすめします。近くの竜安寺や等持院とセットで訪れるのがいいと思います。
14. 貴船神社
貴船神社は縁結びの神様がいる神社として有名なので女子やカップルが多いです。
ここのおみくじは水占いみくじといって少し変わっています。引いた時には何も書かれていませんが、水に浮かべると徐々に運勢が浮かび上がってくるというものでとても楽しいです。カップル同士で行けば盛り上がること間違いなし。
アクセスが悪いですが、お隣の鞍馬寺も素晴らしいので組み合わせていくのがおすすめ。
15. 伏見稲荷大社
伏見稲荷大社は最近、特に外国人観光客に人気上昇中の神社です。
境内は恐ろしく広く、無数の赤い鳥居が並んでいます。日本でも珍しいこの異様とも言える光景を見れば、外国人にも人気なのも理解できます。
参道は坂が多いため全工程を歩くのは中々疲れますが、中腹の四ツ辻から眺める京都の街並みはすごく良いので一度は体験してみて欲しいです。
16. 慈照寺(銀閣寺)
初めて知った京都の寺が金閣寺と銀閣寺でした。その中でも僕は特に銀閣寺をおすすめします。
金箔が張り巡らされた金閣寺に比べると、若干地味な銀閣寺。「どこが銀なの?」と思うかもしれませんが、見れば見るほどこの一見地味ですが風情のある寺の魅力の虜になるでしょう。
庭園は一周するのにそこまで時間はかからず、落ち着いた印象。所々に絵になる撮影スポットがあるので、観光が楽しいです。
付近にある哲学の道は忘れずに通るようにしましょう。
17. 華厳寺(鈴虫寺)
鈴虫寺の名称で親しまれている華厳寺。
お坊さんの説法を聞くことができ、観光客に人気の寺です。内部には4000匹ものスズムシが買われており、その音色を聞きながら楽しむことができます。
もう一つの人気の理由が入口付近にいる幸福地蔵。願いを一つだけ聞き入れてくれるとだけあって行列ができています。
ちなみに組み合わせて行くなら、付近には松尾大社や月読神社、地蔵院などがありますが、新緑の時期の地蔵院は竹林が最高に美しく涼しげなのでダントツでおすすめです。
18. 化野念仏寺
嵐山の北端に位置するのが化野念仏寺。大量の石仏が置かれている異様な光景が拝めます。
年に一回だけ、千灯供養という行事が行われ、この無縁仏に無数のろうそくをお供えします。不謹慎かもしれませんが、ライトアップされた光景はなかなか見応えがあります。
少し歩くと愛宕念仏寺があるので一緒に訪れるのもいいですし、嵐山の寺社群と共に観光してもよいと思います。
19. 安井金比羅宮
祇園界隈にある安井金比羅宮は悪縁を断ち切り、良縁を結ぶための神社です。
御札が大量に貼られた石碑の真ん中に空いた穴をくぐれば良縁が結ばれると言われていますが、確かくぐる方向が決まっていたはずなので事前に確認しましょう。
この神社の参拝客の絵馬には、怨念の塊のような内容のメッセージが書かれていることで有名。引いてしまうような内容が書かれているので注意すること。
20. 清水寺
最後は清水寺。京都玄人にとってはあまり好きでないことも多いのですが、京都を象徴する寺として勧めておきたいです。
昼間の景色も良いですが、やはりライトアップが美しいです。清水の舞台と紅葉は最高に絵になりますからね。
ライトアップつながりとしては近くの高台寺も負けずに素晴らしいので、組み合わせて行きましょう。
まとめ
本当はもっともっとおすすめしたい寺社があるのですが、とりあえず20個に絞ってみました。
寺は人によって好みも別れるだろうし、訪れた時の天気や季節、混み具合などのコンディションによっても良し悪しがあると思います。
是非次の京都観光の参考にしてみてください。